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日本のパーマカルチャー

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地に足ついた日本式パーマカルチャーの知恵がたくさんつまった四井さん宅、念願かなってようやく訪問できた。

ため息が出るほど、本当に素敵な場所だから、こういうことに関心がある人はぜひ毎月第4土曜日のオープンハウスに参加してほしいー。四井さんの暮らしの素敵さと本物感、きっと半分も言葉にならないと思うけれど、できる限りで感動をメモ&共有してみる。


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今の都会の一般的な暮らしは、ほぼ「買う→使う→捨てる」と一方通行のベクトルで成り立っている。自分の家で出すゴミがどのくらいの費用と燃料を使ってどこで焼却されているか、排水汚水はどこでどうやって処理されているか、自分の暮らしが地球や未来世代にどのくらい負荷をかけているか… そんなことは気にしなくても生活できるようになっている。

一方、四井さんの暮らしは下記の言葉通りに、循環のサイクルの中にある。自然との共生や手仕事で成り立つ暮らしはとても楽しげで、リアルで、素敵。パーマカルチャーのコミュニティや家々はオーストラリアでも訪れたけれど、日本の風土にあった循環型の暮らしをここまで極めている人がいるんだ、こんなに何でも自分の手で作れるんだ、とただただ感激した。


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(芋からのコンニャク作り♡)


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以下、四井さんの事業「ソイルデザイン」(http://soildesign.jp/)のウェブサイトより:



ソイルデザインの使命はひとつ。

人がそこに暮らすことで、その「場」がより豊かになるような
暮らしのしくみ「小さな地球」をつくること。

自然環境に負荷を与えない暮らしをするだけではなく、
人が愉しく生活しているうちにその「場」の土や植物や動物たちがもっと生き生きするような、
多様性があり循環する豊かな環境が育っていく本来の地球のしくみを暮らしの中につくることです。

もしも一世帯一世帯が小さな地球の暮らしをつくっていけば、点と点が線となり、線と線が面を作り、やがて世界はきっと本来の地球の力を取り戻し、本当の豊かさを取り戻すはずです。

暮らしを愉しむことで、世界を変える。

そのしくみを考え、デザインすることがパーマカルチャーであり、
より日本の伝統的な暮らしや文化にそったかたちでライフスタイル提案していくことが、ソイルデザインの仕事です。




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以下、たくさんあった「へえー」ポイントの中から印象的だったものをいくつか。

<アースオーブンとかまど>

少ない燃料で効率よく調理するために日本で発達した道具が、かまど。いま近所ではアースオーブンを作るのが流行っていて、私自身も「ピザ釜を庭に☆」なんて永遠の夢。だけど、四井さんいわく「オーブンもいいけど、結局、洋物だからねえ。2時間近く火を調節しないと400度にはならないし、人が来ないとなかなか火を入れないな。かまどなら、すぐ火がついて、ご飯が炊ける。汁物が作れる。熱効率は断然、かまどのほうがいいし、家族で普段使いするのはこっち。かまどはレンガが150個あればわりと簡単に作れるし、そのレンガも、買わずに日干しレンガを自分で作っちゃえばいいよ」

…なるほどー。しかも、日干しレンガの作り方も、かまどの作り方も、オープンソース。四井さんの著書「火をあつかう知恵」(農文協)にぜーんぶ書いてある。うちでも、やるしかないかしら。

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(ちなみに、言うまでもなく、アースオーブンで焼いたラザニアもピザも焼きリンゴは絶品だった。やっぱり、どっちもあったらいいな。笑)



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<排水浄化システム/バイオジオフィルター> 

四井さんの手で美しく敷き詰められた庭の石段の下には、実は生活排水のパイプが通っている。パイプの水は、砂利や砂など何層かのフィルターを通ってビオトープへと流れ込む。排水の成分はビオトープの栄養となり、その水は畑の水やりに使われる。家で使った排水を家の中で浄化して再利用できる循環、すばらしい。このシステムを、家で完結させずに地域規模でつくれば、まだ栄養が含まれている水を水田などに使うこともできる。


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<雨水タンクは1万リットル!> 

ごかんのもりでも、皆で苦労して1トン(500リットル×2)の水を溜められるタンクを設置したけれど、1万リットルもの巨大なタンク、日本の民家で初めて見た。普段は畑に使うけれど、砂利・砂などの浄化フィルターを通せば、いざというときは飲み水になる。その仕組みを持っておくことって循環を大事にしようということだけでなく、何があっても家族が生きていくための安全保障でもあるんだな。


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<堆肥をつくる>

水洗トイレに流されたものは、土に戻らない。さらなる費用とエネルギーを使って、処理される。コンポストトイレの中身は堆肥として土に返される。これも、人間の食べ物と土との間の循環の回復。

四井家では人間の排泄物はもちろん、山羊・鶏・うさぎの排泄物もそのまま堆肥にしていた。こんもりと盛られた落ち葉やおがくずの上に居心地が良さそうに暮らす動物たち。発酵の温度であったかいのも、天然の屋外暖房だね。

個人的には、お○っこから作った液肥が、首の長いオシャレな丸瓶に入って素敵なインテリアにもなっていて衝撃ー!見せかたって大事ですね。


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家の中の素敵な手作りの数々にも、目を見張るばかりだった。子どもたちのおもちゃやテーブル、椅子はもちろんのこと、醤油しぼり機を自作(!)するための試作で素敵な水差しが、昔ながらの工法で作ってあった。

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自家養蜂してとった蜂蜜は絶品。みつろうは万能な天然ワックスとして製品化。薪ストーブで初冬の八ヶ岳だというのに家の中は常にポッカポカ。きれいに刈られた稲が干してあり、たくあん用の大根もたくさん軒下に。大豆は家族の1年分の味噌を作ってあまりある量を収穫&脱穀作業、そのすぐあとに小麦を植えて輪作にも成功していて。作業している大人はご夫婦2人だけなのに、もう信じられない!すごいー!


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・・・ほかにもたくさんあったけれど、今回はこのくらい。


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珍しく体調があまりよくない中、強行訪問したから、四井さんの素敵なお宅と平太くんの美味しいご飯にただぼけーっと感激し、ただ癒されて帰宅した感がある。循環する家の秘密、たぶん半分も聞けていない。でも、細かい話を掘り下げて聞かなくても、すべて手作りで丁寧に紡がれた暮らしに触れて、感じて、腹落ちしたものはたくさんあって。

衣食住にまつわるすべてを「買う→使う→捨てる」のが当たり前な社会は、長~い人間の歴史の中でほんの100年の話。衣食住のアウトソースを少しずつでもやめて手作りの循環を作ってみると、大変なぶん、幸せと知恵が蓄積される。そしてその蓄積は気づかぬうちに、壊れつつある世界の循環システムにも働きかけることになる。気がする。


わー、もっと手作りしよう。もっと自然とコラボしよう。
と思いました。四井さん、平太くん、ありがとう!

NVC/非暴力コミュニケーションへの入口

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Participated in my very first NVC workshop by Jorge. Thank you for beautifully verbalizing the diversity of feelings deep in my heart. Thank you for giving me the opportunity to understand our addiction to pleasantness and the fear of unpleasantness. 

A brand new life-long journey to humanity and empathic listening has begun!!


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世によくある夫婦のすれ違い。
「またゴルフ?!せっかくのお休みなのに、またゴルフに行くの?」
「うるせえな、仕事なんだから仕方ないだろ」

または、よく聞く親子の会話。
「何度言ったらわかるの!早く宿題やりなさい」
「急かさないでよ、言われなくてもわかってるから」

どうしてこうなってしまうんだろう。これを、心の中にある気持ちとニーズの言語に翻訳してみると、こんな風になるかもしれない。

「久しぶりのお休みを一緒に過ごすの楽しみにしていたから、淋しい」
「そうだよね、ごめん。仕事だから変えられないけど、夜は早めに帰るよ。一緒に夕飯をつくろう」

または、

「昨日も夜更かししちゃったよね。寒い時期だし、今日もまた遅くなったら風邪をひかないか心配。あなたが大事だから。明日も元気で楽しく過ごせるように、宿題を早く終わらせてほしいな」
「確かに。ありがとう。じゃあ、このレゴを片付けたら宿題しようかな」

という風に。

何が言いたいかというと、昨日、念願だった、NVC=Nonviolent Communication(非暴力コミュニケーション)のワークショップに参加してきたのでした!


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「NVCとは?」
     1970年代に、アメリカの臨床心理学者、マーシャル・B.・ローゼンバーグ博士によって体系化され、提唱された、自分の内と外に平和をつくるプロセスです。家族や友人から、職場や組織、国際関係まで、あらゆる人間関係を、支配、対立、緊張、依存の関係から、自由で思いやりにあふれた、お互いを豊かにし合う関係へと変えることを可能にする考え方、話し方、という「方法」であると同時に、私たちに「なんのために、どう生きるか」を問う、根源的な「意識」の問題であるともいえます。(http://nvcworkshopsinjapan.blogspot.jpより)


昨日のトレーナー、ホルヘは、コロンビアから来たユーモアと正直の人。笑いあり、涙ありで、あっという間の6時間だった。

ホルヘは「NVCとは、考え・判断・分析・アイディアの言語を、気持ちとニーズの言語に変えていくこと」だとも言っていた。気持ちとニーズを相手に明確に伝えるためには、以下の4段階で整理をする。

1.  観察 (Observations)
いつ、誰がどうして、何が起こったかを、善悪や責任判断と切り離して観察・認識・言語化する。これ実は、子どもはとても上手。子どもは
「どうして怒ったの?!」ではなくて、まず「(目の前の相手が)黙っちゃった」という事実認識をする。見習いたい。

2.  気持ち (Feelings)
起った事象について自分はどう感じているのか、気持ちを正直な言葉で表現する。喜びや幸せなど一般的に「ポジティブ」とされる感情だけでなく、怒りや悲しみも正直に。気持ちを表現するときに「こう言ったら相手はこう思うだろうな」という判断を加えない。

3.  ニーズ (Needs)
自分が大切にしているどんな価値とぶつかっているのか、どんなニーズが満たされていないのか。ニーズを表現するときに、相手への非難を加えない。

4.   依頼 (Requests)
相手が何をすれば自分のニーズが満たされるのか。要求や決定ではなく、お願いとして話す。


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創設者のマーシャル・ローゼンバーグは、北ナイジェリアで争いあうグループを調停したときの話をこう語っていた。

「私はまず双方に、どんなニーズが満たされなかったのですか?と質問した。全員のニーズが明確化されれば、双方にとってニーズが満たされるための手段がみつかる、と。
 すぐさまキリスト教の部族長がテーブル越しに怒鳴った。”あいつらは人殺しだ!” そして相手も負けずに応戦する。”こいつらは80年間も我々を支配してきた!” 
 私はニーズを聞いたのに、双方とも相手の問題点の分析で答えた。ニーズではなく自分の立場を正当化する分析をはじめたのだ。そんな場合、私はそれを相手が表現しているであろうニーズに翻訳する。
 “あなたは、コミュニティーの安全が脅かされていると感じているのですか?”」


…なるほど~。

悪口や非難を、その背後にある気持ちとニーズに解読すること、それがNVC。深いっ!

相手のニーズと繋がり、自分のニーズも受け止めてもらえたら、人間味のある対話ができる。それを伝えないまま、隠し持ったニーズが損なわれないようにと自分の正当性を主張しても、すれ違うばかり。確かに、恋人同士から国家間まで、問題はこれにつきるね。


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そして昨日は、問題調停のほうだけでなく、NVC的な「感謝」の表現についても学んだ。これもまた素敵で。

ホルヘは「午後は、感謝の表現について掘り下げてみます」と宣言すると、「僕はね、詩人が大っ嫌いなんだ。あいつらサイテーだ」と語りはじめた。

「僕が大切な人に対して “えーっと、あのその… いつも素敵だね(もごもご)” となってしまうようなとき、パブロ・ネルーダは “私はあなたに、春が桜にすることをしたい” と言う。って、なんだよ、それ!そんな表現ができるなんて、ズルすぎる!」 

そう笑いを取りながら、
「春は、ちょうどいい時期に、適度な気温と湿度を桜に与える。見返りも求めずに。でも、春からもらう環境すべてが適切でも、木が死んでいたら桜は開花しないでしょ。桜の木そのものの意思とタイミングで開花している。
 僕は、感謝というのは、桜の木が春に対して、自分がどう開花したかを伝えるようなものだと考えている」と言った。

正真正銘の感謝とは「あなたがそこにいることで、自分がいかに花開いたか」を正直に伝えること。

とりあえずお礼しとこうとか、言ったほうが印象がいいかなとか、落ち込んでいる相手の慰めになるかなとか、相手の反応を操る目的で伝えるものは、どれも感謝ではない。

そして、感謝を受け取ったほうも、それを否定しない。世界中多くの言語で「どういたしまして」にあたる言葉に否定語があるけれど(「いいえ」「とんでもない」”de nada” ”Nichts” etc.)そうではなくて、まずは正直な感謝をそのまま受け取ることが大事。受け取ったら、誠実な好奇心を持って、桜の木がどう開花したかをゆっくり聞く。それは、なによりの信頼醸成になる。

・・・ああ、その通りすぎて、言葉もありません。


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NVCは、自分の意のままに相手を動かそうとする心理作戦をやめようという提案であり、怒りや悲しみなど激しい感情を封じ込めて、表面上でニコニコするような社会もやめようという提案。空気を読んで周りが求めることをして、自己犠牲をいとわない状態もやめようと言っている。

親子間で、夫婦間で、学校内で、企業内で、地域で、国家間で、NVCにのっとったニーズのコミュニケーションが行われたら、世界はあっという間に平和になるね。

うーん、深い。NVC。

まだ入口のドアを開けただけだけど、これから少しずつ深めていこうと思います。あたたかく受け入れてくださった皆様、ありがとうございました!




幸せとお金のバランス

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今日は、お金と幸せのバランスについての考察。
最後に、いい映画の紹介です。





自分にできることを周りのために生かし、役に立つこと。
本来それは人が生きる喜びであり、幸せであり、
ひとりでは生きることができない人間が人と繋がるための術でもある。


今の私でいうと、
(仕事経験を生かして)誰かのために通訳したり、ファシリテートしたり、企画したり、
(母経験を生かして)近所の子どもたちを楽しく預かって、少し多めに作る夕飯をみんなで食べて...
というようなことが「自分にできることを周りのために生かし、役に立つこと」。

役に立つことができるだけで幸せだけれど、今の社会で生きていくためには、
ある程度はお金もいただかないといけない。


本当の豊かさ。幸せとお金。
そのバランスのこと、去年の春にギフト経済の祭典 "GIFTIVAL" に参加してから
ずーっと考えています。


完全にすべてがボランティアだと、今の社会システムを生きていくことが苦しくなる。
でも、いただくお金(経済資本)が減っても、そのぶん人の繋がり(社会資本関係)を増やすことで
生きていくことは、都会にいてもある程度まで可能だ。

それに、たぶん、後者のバランスが増えるほどに人は幸せになるんじゃないかと感じている。


「言いたいことはわかるけど、そんなの今の社会じゃ無理だよ」
と決めてしまわずに、苦しくならないところまで自分を周りのために生かしてみる。
すると、周りもギフトの精神でまわりだす...

私自身はそんな幸せの循環を、いま、身を持って実験しているようなところがあります。





世界中を旅して、いま地域活動をする中で思うのは、
つまり、田舎の暮らしや、昔の地域社会というのは、そういうことなんだということ。

勤めと稼ぎのバランスを極端に「稼ぎ」寄りにしたがゆえの歪み、
「共/commons」を減らし、「私/private」と「公/public」ばかり肥大化させたがゆえの歪みを、
自分なりのバランスで揺り戻すこと。

それが今、すごく大事なんじゃないかと感じています。


映画 Money and Life は、そんな問いに正面から向き合った映画。
監督はこう話しています。

"表面的にはこの映画のテーマはお金です。しかし底に流れるテーマは、
人間としての尊厳を取り戻すこと、私たちが人であることを思い出すこと、
現在のお金を支配するルールから私たちの人生を取り戻すこと、
そしてより美しい調和のとれた世界を作り出すために力を貸すことです。"


人とお金の成り立ちを丁寧に追うことで
「価値観をガラリと変えられた」と話す人も続出する刺激的なこの映画。

3月8日(火)10:00から、逗子の素敵な映画館シネマアミーゴにて上映&ダイアローグをします。
これを観て、みんなで感想言い合うだけで、家路への風景が変わって見える予感がする。


というわけで。

「午前10時のアミーゴ学校」第2回、お金のはなし。
ご都合つく方、ぜひご参加ください♡







"Money&Life" 上映と「お金のはなし」ダイアローグ


日程: 3/8(火)10:00 
料金: ギフト(ドリンク付き。ギフト料金についての詳細は下記参照)
ファシリテーター: 河村 和紀(ギフト経済ラボ)
 

今あたりまえに使っているお金がどう生まれているのか、それが生き方にどう影響しているのか。
今回のアミーゴ学校は、意外とちゃんと知らないお金の話を映画「Money&Life」を題材に考えます。ファシリテーターはこの映画を広める活動などを行うギフト経済ラボの河村 和紀さん。





「Money&Life」予告編
https://www.youtube.com/watch?v=EkPVwH9gr6s#t=18


お金とは?人生の豊さとは?持続可能な未来の為のお金のあり方とは?

"お金"というものに正面から向き合い、お金の歴史、現在の仕組み、そして世界中で新たに生み出されているお金のストーリーについて焦点を当てたドキュメンタリーです。ギフト経済についても触れられています。

映画には、お金の起源、仕組み、地域で循環する経済と貨幣、ボランタリズム、ギフト経済、といったコンセプトが、キーワードとして登場します。

上映後、これらのキーワードをもとに、お金についてみんなで話し合ったり、アイディアを出し合うワークショップを行います。ファシリテーターの進行に沿ってみなさんが話し合いをしやすい場作りをしていきます。


◎プログラム
1、イントロダクション:挨拶やイベントの背景など
2、映画の上映
3、グループダイアログ


◎参加費について
この映画監督であるKatieは、Money and Lifeを4年間かけて制作しました。アメリカのファンドレイズサイト"Kickstarter"にて最終作業の制作資金を集めて完成させました。そして配給会社を介さずにできるだけ自由に観れるようなシステムでこの映画を普及していきたいという願いで、日本では私達が普及のお手伝いをする事になりました。

今回の上映会に関しては会場の提供はCINEMA AMIGOからのギフト、ドリンクは前回参加者からのギフトになっています。皆様にギフトとしてこの映画を楽しんで頂き、また映画の中にも出てくるギフト経済を体感して頂きたいからです。そしてその優しさが輪のようにつながっていくよう願い活動しています。

ですので、上映会後、もしも監督のKatieさんへギフトをされたい方、あるいは上映会を次の方にギフトしたい、という方には、そのお気持ちがつながっていくよう当日ギフト箱を設置させて頂きます。


◎ご予約は
info@cinema-amigo.com にお名前、人数をお送りください。


◎進行&ファシリテーション 
河村 和紀(ギフト経済ラボ / 映像ディレクター / きこり)

映像ディレクターの傍ら、メディアの立場ではなく主体性のある立場を求めて、一般社団法人ヤマイエヒトを設立。新潟県十日町市にカフェ&ドミトリー「山ノ家」をオープン。その後、静岡県富士宮市にあるNPO森の蘇りと「皮むき間伐」を行うプロジェクト「きらめ樹プロジェクト」を立ち上げる。その流れから西東京にて森と踊る株式会社を立ち上げ、森を舞台にした事業をはじめる。
 新しい経済を考え実験するコミュニティであるギフト経済ラボにて、優しさをつなげるレストラン「カルマキッチン」や、経済への問いと新しい経済を考える映画「Money&Life」の上映会などを実施している。

http://giftjp.jimdo.com/映画-money-life/

自由学園に行ってきました

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「自由学園」、知ってますか?

『家庭之友』『婦人之友』を発行していた羽仁もと子ご夫妻が90年前に創設した学校です。
面白い学校だとは聞いていたけれど、先日、渋谷デイライトキッチンで開催されたイベントで学園の先生にお会いしたときに

「幼稚園から大学まで、すべての子どもたちに自分たちの畑があります。中高生は、学年ごとに日替わりの当番制で、毎日300人分の食事を自炊してますよ。ご飯は薪を使った火起こしから、かまどで炊いています」

と伺い、びっくり仰天。いま世界中で注目されている「食育 / Edible Educationをとおした全人教育」の最先端だー!と興奮し、さっそく見学に伺いました。


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*ちなみに、今回、「こんな学校もあるんだね」を共有したくて、娘たちのサボりも公認!「(自分の通う公立の学校でも)違う学年の子たちとみんなで、体育館で給食だったら楽しいのにな」とつぶやいたり、広大な敷地に感激したり。


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自由学園の理念は「生活即教育」「自労自治」「本物に触れる」こと。自分たちの食事の配膳から皿洗いはもちろんのこと、植木の刈り込みや壊れた設備の保全まで、すべて(初等部はできる範囲で)子どもたちが行うというから、もう、感激です。仕事はたくさんあるけれど「自治」を基本としているから「やらされている感」が全然ない。子どもたち、みんな本当にいい顔をしていました。


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この日は、初等部の子どもたちと一緒に、日替わりで父母がつくる(!)昼食をいただきました。

昼食時間になると、高学年の生徒が集まってきて、テーブルを拭き、人数分のランチ皿を用意するところからはじまります。彼らは「テーブルマスター」と呼ばれ、1年生から6年生まで異年齢で交流できるテーブルの準備を取り仕切る。係が各学年で決まっていて、最後にお皿を洗うところまで全員でやることが、毎日の習慣!みんな家族のように、楽しそうに食事をしていました。


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「今日のジャムは、大学にあたる最高学部の学生が作ったものです。ぶどうですね。パンも、毎日学内で焼いています」

と先生に教えていただく。おかずは父母が2ヶ月に1度の当番制で作りにくる。



「子どもたちの給食を、まさか父母が作るなんてね!最初は、重労働だし、当番を終えたらもうグッタリで。正直、面倒くさいなって思っていました。でも、1年生から6年生までの親たちでこうして顔をあわせて一緒に手を動かすと、子育てについて先輩お母さんに教えてもらったり、子どもたちの日常を垣間みる機会にもなって。

子どもの学びの場に関わらせていただくことで、親としての自分が育てられたなって思うんです」

と、今は学園の食料部で働くようになった先生が話してくれました。

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手際よく皿洗いする子どもたち。挨拶も明るい!



途中、その日の食堂の司会の子どもに「お客様」として紹介され、ピースボートの話をすると、皆、ものすごく表情豊かに反応しながら聞いてくれました。自分の足で立ち、自分のことばで話すことを知っている子どもたち。本来当たり前の風景なのだけど、子どもがまっすぐに存在することを許されている環境、心震えます。


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今でこそ「世界一素敵な学校」などで米国のデモクラティックスクールが注目され、文科省も「子どもたちに生きる力を」とか「アクティブ・ラーニングを」なんていうけれど、いやはや。

日本には、いまから90年も昔(1921年!)から自労自治の精神を掲げ、「食のまわりに学びを作る」の哲学で、最先端のアクティブラーニングをやる学校があったのでした。

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授業開始のチャイムは、子どもたち自らがハンドベルで!なんて素敵な風景なの~~♡!


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高等部女子が週替わりで貼る言葉は、自ら選ぶそう。

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校舎の多くは、旧帝国ホテルも手がけた世界的建築家フランク・ロイド・ライト氏の弟子である遠藤新、遠藤楽父子による設計。天井が高く明るい食堂棟ほかいくつかの建物は「東京都選定歴史的建造物」にも指定されていました。それが、3万坪もの緑豊かな空間に点在している。


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「いい風景ですよね。親も生徒も、最初は皆、このゆったりとした空間と美しい建築を、いいなあ、いいなあ。と言う。でも、すぐにそれが日常の風景になるんですよ。僕は、そこが大事だと思っています。

 自然に囲まれ、丁寧に作られた建物で、暮らしに根ざした学びを得る。それがひとたび自分のなかで当たり前になってしまえば、社会に出たときに本物がわかる人間になる。看板だらけの町、作っては壊すプラスチックの山、偽物の情報に、違和感をおぼえるようになる」

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高等部男子の作品。

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椅子の修繕も、自分たちで!


そう教えてくれた先生の言葉には、経験に根ざした誇りがありました。子どもたちの生き生きとした表情にも心震えたけれど、会う先生が皆、とても穏やかで、人間味があったのも印象的。魅力的な先生たちも、子どもたちの「当たり前」の一部として吸収されているとすると、本当に羨ましいな。


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小さな写真では、学園内の居心地の良さを1/10も表現できないよ。

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豚やニジマスも、買い付けから飼育、燻製して販売するところまで中学生が管理!豚舎の修繕や燻製機の自作は当たり前、だそう。



はー。こんな学校があったのか。全然書ききれない。
また遊びに行って、今度は授業を取材させてもらおう。

もっとしっかりまとめなおしたレポートを、近いうちにまた書こうと思ってますが、とりあえずは感動の共有を。

ああ。感激。
年度末のお忙しい時期にも関わらず案内してくださった先生方に、感謝してもしきれません!



パーマカルチャーと子どもの未来研究所2016

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なんでも買える世の中は便利。だけど、ほんの3世代前までは暮らしのほとんどを自分たちで作っていました。作ったものを分かち合うからご近所づきあいが生まれ、町には「お互いさま」の信頼がありました。

そんなことを念頭に、衣食住をアウトソースすることを少~しずつ手放してみているここ数年。買うことを手放して手作りやお裾分けを増やす。すると、そのぶんだけ、毎日の暮らしの中で幸せと感謝が積み重なっていく。これは、目から鱗の発見でした。

去年1年間、逗子市披露山にあるパーマカルチャーの森「ごかんのもり」にて学んだこと、出会った仲間は、私にとって、そんな小さな実践を応援してくれる財産です。この「ごかんファミリー」がもっと広い輪になっていったら、と願っていたら、いつのまにか、私も今年はファシリテーターの一人になっていました!







というわけで、ごかんのもりでの「子どもx自然」の学び、今年もやります。食、農、水、火、土、エネルギー…1年間を通して、全国(ときに世界!)から素晴らしい講師をお招きします。各分野で唯一無二の表現をしている皆さんと行う、座学だけでない実践的なワークショップ。どんな化学反応が起きるか、今から楽しみです。

月に1度、ごかんのもりに通って四季折々の畑の風景を作りながら眺めるのは、本当に気持ちがいいもの。共に学び、手を動かす20人がずっと続く仲間になることは、間違いない!友達が増えすぎて困るという、嬉しい悲鳴~


*こちらのコース、おかげさまで発表翌日には満席に。ありがとうございました!



ボヘミアンなご縁

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今日、 Robert Harrisさん他、穏やかだけど猛烈に面白い皆さんと、打ち合わせをしてきました。

私、20歳のとき、ロバート・ハリスさんの「エグザイルズ」を読んで旅に出たくなり、結果として大学に6年間通いました。23歳のとき、辻信一さんの「スローイズビューティフル」を読んで、勤めていた外資系金融機関を辞めました。

辻さんとは、ピースボートに就職してすぐにご縁をいただき、一緒にお仕事する機会をたくさん得ましたが、このたび、道を踏みはずす(笑)最初の勇気をくれたハリスさんとも出会ってしまった。ご縁って、面白いなあ。

ご縁をいただき、何をはじめるかというと。

世界中を旅した後、作家・ラジオDJとして活躍するロバート・ハリスさんが、新しい生きかたを求めて国内外で活躍する個人にフォーカスし、生きかたを共有するトークシリーズ "Bohemian's Session" 、はじめます。

「ボヘミアン」の定義って、なんでしょうね。かっこいい響き、自分みたいな3児の母が関わるには気恥ずかしさもありますが、要するに、

・既存の世界の価値観を自分なりにとらえ直し、
・必要ならレールから外れることも恐れず、
・自分の言葉で語り、
・消費者だけでなく主体者でもあり、
・友達は多いけれど群れることは必要とせず、
・人に威張らず、
・自然を愛し、
・自由に、楽しく生きる人、 という感じ?

必ずしも有名人ではないかもしれないけれどめちゃくちゃに自由で面白い人生を生きている、そんな人たちをハリスさんが紹介していくサロンをはじめます、ということです。

第1回目のゲストは、日本中の Intentional Community - 意図を持ってつながる個人の輪 のハブを作ろうとしている人。「生き方の ‪#‎かくめい‬」を発信しつづける写真家の Yoshihiro Koitani くんです。派手なオシャレ眼鏡と裏腹の、地に足ついた気持ちのいいお兄さん。(鯉谷くんインタビュー:https://an-life.jp/article/537#/page/5

私も、聞き手としてトークに参加します。10年以上のメキシコ暮らし、世界中のレインボーギャザリング、エコビレッジで暮らした経験から来る鯉谷くんの世界観を聞いたら、翌日から動かずにいられないかもね。

2回目以降のゲストに推薦したいあの人、この人・・・。クリエイティブに生きるボヘミアンたち、友達ネットワークにたくさんいるなあ。これから、楽しみだなあ!

第1回目は、6月初旬、横浜で開催予定です。詳細は、準備ができたらまたお知らせしますー。

杏、卒園

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Ann finished her kindergarten days and now all ready to be a school girl. Japanese children start walking to school all by themselves at the age of 6, and gradually get used to going everywhere (including taking train and bus) by themselves. We trust our society and children, and know that children learn so much during the time. The second stage of her life has begun… Cannot thank enough to the wonderful people + environment of her kindergarten. Congratulations to Ann and ourselves as parents ;-)


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次女の杏、幼稚園を卒園しました。

春のタケノコ掘り、かまどからの火おこし、夏のキャンプ、裏山の大冒険、秋のけんこうまつり、冬のおもちつき、森のこびとの家づくり…。


立派なお寺さんの本堂に、子どもたちが暗唱した四季の思い出の詩が響きます。詩に続くようにして挿入される、四季の変化を喜ぶ歌。曲目は、どれもこれまで幼稚園で楽しく歌ってきて、親子ともに思い出深いものばかり。「キャンプだほい♩」であんなに泣けたのは、生まれて初めて。で、歌と詩で1年間を振り返った締めに「さーくらさいたら、いちねんせい~♩」って…。 な、泣かせる!


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元気が良すぎるとも言われるどろんこ保育園の子どもたちなのに、この日ばかりは自ら静かに座り、みーんな誇り高い顔。2年前、長女の桃を同じ幼稚園から送り出したとき、まぶしい彼らの顔を見ながら、ひたすら祈っていた自分を思い出しました。

どうか、この6年間で子どもたちの中に育った希望、優しさ、好奇心、仲間や世界への信頼感が、小学校に入ってもそのあともずっと、壊されることなく育ち続けますように。社会にちょっとくらいイケてない問題があっても、心の奥にある強い希望でどーんと跳ね返して、仲間と一緒に乗り越えることができる人になりますように。

つまり、四角い学校や、四角い社会にキラキラした子どもたちを送り込むのが不安だったのだと思います。豊かで繊細な感性を守りたい、という気持ちで見ていたのだと思います。



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あれから2年。桃の小学校生活を2年間見たあと、自分の中で、祈りが確信に変わっているのを感じ、嬉しかった。

大丈夫。
こんなに愛されて、自然の中で思いきり遊んで、6年間を過ごした子どもたちなら、これからなにがあったってちゃんと向き合っていける。自分の中にしっかり培った世界への信頼、希望、自信で、ちょっとくらいの困難は、楽しく乗り越えていける。

大丈夫。
学校がつまらないなら、面白くしちゃえばいい。社会が優しくないなら、自らが優しさを発信する側になればいい。ものすごく多様な学校や地域に、鮮やかで優しい、自分の色を加えればいい。この子たちなら、きっとそれができる。それをやりながら、もっともっと素敵な人になることができる。

「子どもを信じる」って、一言でいうと簡単だけど、実はすごく難しい。2年前にただ祈っていた自分より、ほんの一歩だけ、「子どもを信じる」境地に近づくことができた気がした。たくさん泣きながらも、気持ちは清々しかった。


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次女の卒園。母暦、8年目。
子どもたちに比べたら亀の歩みだけど、私だって少しは成長しているかもしれない。

帰り道、「杏、おめでとう」と手をつなぎながら、私もオメデトウ、ってこっそり思いましたとさ。

杏、おめでとう。
小学校も楽しもうね!

あたための魔法

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A witch came over and used a spell to turn our house into a school of witchcraft and wizardry. Children learned about magical healing powers of spring plants and made them into bath salt ;-)


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今日は、京都からハーブ魔女の兼松真紀ちゃんがやってきて、わが家が「魔法学校」に変身しました。

ドクダミ、スギナ、大根菜・・・春の植物たちの力を借りて「あたための魔法」を習得した12人の子どもたち。

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「どうやって、こんなに寒い冬から
あたたかい春を呼び込むのでしょう?

お外でたき火をすればいいかしら?
お湯の雨を降らせようか

はんぶん眠っている太陽を
ぐーんと近くにひっぱってみる?

冷たい風をつかまえて
毛布をかけてあげましょうか?

いいえ いいえ

世界をあたためるには 自分のこころをあたためること
自分のこころをあたためるには 自分のからだをあたためること
じぶんのからだをあたためるには せかいをあたためること」


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クリスタルが3回鳴ったら、魔法学校のはじまり、はじまり。

庭に野草を摘みにいったら、小瓶にピンク色の岩塩と、エッセンシャルオイルを少々。両手で包んで、自分の大好きな「あたたかい情景」を心に描き、フッと息を吹きかけたら・・・世界にひとつだけの入浴剤ができました!

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見えないものを見て、聞こえない音を聴き、植物や動物、人々を癒してきた自然療法者たちはかつて、「魔女」と呼ばれた。自然とともに生きる賢者の知恵、今こそ、小さなひとたちに伝えたい。

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庭のハーブから体調にあわせたお茶をブレンドし、化粧品からヘアワックスまで何でも自然のもので手作りする、植物の天才・真紀ちゃん。実は前職はゲームクリエイターで、ファンタジー世界もお手のもの。真紀ちゃんの作る物語世界には夢があるけど嘘はなく、子どもたちと一緒に私も、目には見えない植物の力を信じる心をもらいました。

たった2時間の「あたための魔法」クラスは、小さな魔法使いたちの心に火をつけるに十分だったようで。庭でお弁当を食べてから暗くなりはじめるまで、ずーっと、春の草花を摘んできてはスープにし、すりつぶしては薬をつくり、ノビルやつくしをパスタにする「魔法のだいどころ」ごっこが続いていました。




夜、参加した年長さんから、嬉しいお手紙が届いて、感激。

「きょうわまほうがあるしょくぶつでばすそるとをつくりました!とてもたのしかったです。きょうはいるおふろにいれます!なんだかすごくはいるのがたのしみです!4かいぐらいいれられるそうです!なんだかいつもはいるおふろがまいにちまいにちすごくすごくたのしみです!これからだいじにだいじにつかいます!つくるときもたのしかったです。3がつ18にち」

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あー、楽しかった。
ファンタジックなようでいて、ものすごくリアルな学びの時間。
季節ごとに、続けていけたらいいな。

学校の先生には、どんな人になってほしい?

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「ねえ、学校の先生って、どんな人だったらいい?」
この春から新1年生と、新3年生になる娘たちに聞きました。

「幼稚園の先生みたいな人!」
「幼稚園の先生か。幼稚園の先生がいいのは、どんな人だから?」

「優しくて、いっぱい一緒に遊んで・・・ 子どもの気持ちがわかるから」
「そうだねえ。子どもの気持ちがわかるって、大事だよね。桃は?」

「うーん・・・すぐに怒ったりしない人」
「そっか。小学校の先生、すぐに怒るか。どんなときに怒る?」

「みんながふざけてたりするときとか。キッと勉強しますよ、みたいなモードに入ってさ、いかにも教えます、みたいな感じ」
「確かに、教えます、って感じはキツいよね。子どもだっていろいろわかってるのにね」

「うん、教える、じゃなくて、一緒に考える、みたいな先生がいいんだよね」
「そうだよねー。一緒に考えるには、どうしたらいいんだろね」

「なんかさ・・・ もう、子どもたちから教科書とか取り上げちゃってさ、いろいろお話してくれるのがいい。教科書には答えが書いてあるし、あれを見てても別に、つまんないんだよね」
「教科書どおりに進むんじゃ、まあ、面白くはないよね。でも、学校そのものも、つまんない?」

「うん、つまんないよ」
「まじ!」

「まあ、友達に会えるから行くけどね」
「だよね。じゃあさ、本当は学校でなにを知りたい?なんでも、勉強することを自分で決めていいとしたら」

「国旗の意味が知りたい。あと、戦国武将とか、世界の英雄たちの話を先生に話してほしい。あとはー、いろんなものの作りかた。超豪華なおいしい料理の簡単な作りかたとか、英語とか、かなー」
「まず国旗!笑 あとは、世界をつくった人物伝と、お料理か。聞いてみないとわかんないもんだね。まあ、じゃあ、そういうのは、とりあえず、家でやろう。 杏は?」

「え、ウチ?森のはなし」
「も、森の話?」

「そ。しょくぶつの名前とかー、ヤシャブシは染めるとこんな色になるよ、とかー、アオキは毒があるよとかー、春のざっそうはからだをあたためるよ、とかー」
「へー。それは確かに、めちゃくちゃ大事な勉強だよね。他には?大人になる前に、これは勉強しときたいなって自分で思うこと、ある?」

「あるよ。パーマのれんしゅう!」
「え?」

「だから、パーマのれんしゅう!ウチ、美容師さんになって、サロンひらくからさ」
「あ、そっか・・・。笑 ありがとう。 
 桃は?大人になる前に、これだけは自分でも知っとかなきゃな、学んでおきたいなーと思うことってある?」


「子どもたちへの話しかた!
 大事なことを子どもたちに伝えるときの、やりかた!
 それはぜったい、大人になるまでに自分でわかりたい!」


あっぱれ。聞いてみるものですね。
桃から迷いなく出てきた最後の答えにはなんかもう、泣きそうになりました。

本当そうだよね。子どもは全部わかってるね。いやー、もう、これからの教育をどうするかなんて、大人で議論するの、やめたほうがいいんじゃないでしょうか。笑 

聞いてみて、私はわかりました。大人が教えたいことと、子どもが学びたいことの擦り合わせが、まったくできてない今の現状!その乖離は・・・ とりあえずのところは、家で埋めたらいいのかなとも、親として思いました。(「パーマのれんしゅう」は・・・どうしよう。笑)


さて、私がなぜ「どんな人に先生になってほしいか」「なにを学びたいか」を子どもたちに聞いたかというと、ピースボートがこの夏から、世界をめぐる、教育志望者向けのプログラム「グローバル・ティーチャーズ・カレッジ」をはじめるからです。

上記の話をしたあとで、

「ねえ、これから学校の先生になる大人がさ、地球一周して、世界中で子どもに出会って、世界中の教育現場を訪ねて、世界中の面白いこと、紛争や貧困の現場の話をできる人が学校の先生になったら… いいよね。絶対いいよね。そんな先生の話、聞きたいよね?」

と聞いたら、

杏さん「先生じゃなくて、ウチが乗りたいよ!ピースボート!」
桃さん「ま、そういう体験も、ないよりはいいんじゃない」

・・・。


いや、だから、やってみないと効果のほどはわからないですけどね、やっぱり、なにが大事って、大人が「知ってるつもり」にならないことが一番大事だと思うんです。

地球一周の旅を通して、広い世界に出会い、それまで自分が「当たり前」だと思っていたことをスコーン!と覆されること。「自分の常識なんて、小さな世界だ」「自分の知っていることなんて、世界のほんの一部にすぎない」と知り、「だから、これからも(子どもに "教える" というよりも)子どもたちと "一緒に学び続けたい" 」と思う人が先生になること、それが大事なんじゃないかと思うんです。

グローバル・ティーチャーズ・カレッジは、教育志願者の仲間とともに世界中の教育現場を訪ねる企画。しかも、仲間たちとともに、これまでに3000人以上の若手教員を指導してきたプロのファシリテーターと昼夜語り合うことができる3ヶ月間。

教育を志すすべての人にぜひ体験してほしいプログラムなのですが、なにぶん生みの苦しみで、告知が十分にできていないのが現状です。はじまる前につぶれたら絶対にいやだー!と応援する気持ちで、本プログラムのファシリテーターの Midori Takeda さんをインタビューしました。

前編、中編、後編ともに、武田さんの思いがギュッと詰まった内容です。関心を持ってくださった方、ぜひご一読ください。

前編・グローバルティーチャーズカレッジとは
http://peaceboat.org/12523.html

中編・シンガポールに見る、グローバル教育最先端
http://peaceboat.org/12944.html

後編・オランダのイエナプラン教育
http://peaceboat.org/13233.html


そして、4月3日(日)に大阪で、4月10日(日)に名古屋で、4月17日(日)に東京で、グローバルティーチャーズカレッジの説明会を行います。関心のある方、ぜひお気軽に足をお運びください!

◎グローバル・ティーチャーズ・カレッジ公式ページ
http://www.pbcruise.jp/gtc/index.html#area_05
(*説明会のご予約も、こちらのページから)


子を持つ親の、心からの願いなんです。
子どもたちに関わる思いある大人たちに、世界中で子どもに出会ってきてほしい。世界中の教育現場を訪れてみてほしい。世界がこんなにも美しいこと、人があったかいことを体験して、「自分はまだまだ何も知らない」ことをガツンと思い知ってきてほしい。日本の常識・非常識を、子どもの未来のことを、3ヶ月間、青臭く仲間と語り合ってきてほしいんです。

どうかどうか皆さま、思いある先生のタマゴのご友人・知人に、このプログラムのことを伝えていただけたら嬉しいです。

子どもたちの学びの場が、昨日よりも今日、今日よりも明日、より楽しい場所になりますように。私も親のひとりとして、できることを模索し続けたいと思います。

長文を最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

愛がある社会がほしい

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思いやりからくる「人様に迷惑をかけないように」は日本の美徳だと思う。

朝早くに、おばあちゃんが自宅のついでに近所数軒をさっさっと箒で掃除している風景は美しいと思うし、周りの気持ちを重んじて一歩譲るような態度も、素敵だと思う。

でも、個人主義が進む都会で「迷惑をかけないように」が行き過ぎるとき、「私は迷惑をかけません。だから、人に迷惑をかけられるのも嫌です」という話になってしまうことも多い。

混雑した駅で高齢者が自分のペースで歩けば「チッ」と舌打ちされ、町なかで大声で泣く赤ちゃんは「うるさい」と言われる。でも、その態度は実は、めぐりめぐって誰にとっても窮屈な社会をつくっている。

人に迷惑をかけずに、合理的に、有能に、意味のあることばかりを追求したら、この世界がどれだけつまらなくなるだろう。お互いの弱さを受け止めて、迷惑をかけあいながら生きるから、支えあいながら生きるから、幸せなんじゃなかったっけ。

子どもはそれをちゃんと知っている。意味はないけど楽しい、全然合理的じゃないけど嬉しい、みたいなことを、ほっとけば夢中になってやる。お互いに迷惑をかけあう中から、心を育てている。それを邪魔したくないなあと、思うんです。空気を読むことより、迷惑をかけないことより大事なこと、たくさんあるよなあって、思うんです。

子どもたちがまっすぐでいられる場づくりを通して、愛がある社会をつくりたい。
・・・と日々思うなか、近所の名物父さんであり、冒険家の八幡暁さんの投稿を読んだ。

うんうんと頷き続けながら、以下、シェア。




身近な自然から
まだ知らぬ裏山、道なき道へ自然の恵を探しつつ、
海やら山やら空き地やらへと
食い物には目が無い息子を連れてほっつき歩きはしています。

「とうさん!ここに〇〇があるよー!」
崖を駆けずり喜んでいる姿。

わたしが自作した不細工なロケットストーブに
庭木を薪して火をつける息子。
別にやってることは誰でもできることばかり。

特殊なことは全然ないですが、
何となく困難があっても生きていけそうかな。
その様子を見ているだけでも、父としては心底嬉し。

何故って、食い物とエネルギー、
これを自分事に出来れば、
別にあと何があってもなくても、
オマケみたいなものですからね。

イノベーションを起こすような人間になれとか、
創造性や独創性のある人になれとか、
有名な教育改革者とかが言う文言など、
どーでもいいなと、つくづく思う。

「今日は、まだ行ってなかった場所に行こう」←わたし
「たんけんーー!」

2人して意気揚揚と現地に向かいます。

「ここまでは来たことあったね、この先だ。。。」
「なにかあるかな・・・」
「おぉーーー亮太、すげーフキノトウだわ、この斜面!!」
「ほんとだーー」

返事と同時に収穫に入る息子。
誰も手をつけてないお宝じゃー!!親子小躍り。

すると怒り狂う犬の声。
谷筋のゆるやかな斜面を攻めていたわけですが、
その斜面の上には家が建っていたのです。

その家の中からワンコが吠えていました。
ま、いいかとフキを収穫しいたら
凄い剣幕でおばさま登場。

「あなたたち、そこで何してるの(怒)」
「散歩ですけど」
「そこは散歩する場所じゃないでしょ!」
「いや、この谷筋をずっと行こうと思ってるんです」

ちなみに、この斜面は、家主の敷地ではありません。
ずっと睨んでいるおばさまがあまりにも怖い。
これは経験上、通報されるパターンです。

「とうさん、ここダメなところなの??」
「いやダメじゃないんだよ、多分、普段、人がいない家の前に、人が居たからおばさんも怖かったんじゃないかな」

おばさまが、自分でフキを収穫するような方だったり、
自分が裏山で楽しく遊んだ経験のある方だったら

「あら、息子さんといいわねー、ここのフキは美味しいわよ」
なんて笑って話しかけてくれただろうな、と思う。

おばさまは、きっと悪い方ではない。。。
公園でボール遊び禁止!と叫ぶおじいちゃんも。
川で遊んでいたら、通報してしまう人も、
焚火を禁止にする人も、
住宅街でニワトリ飼って衛生的に大丈夫?と聞く方も。
子供が作った秘密基地を、取り壊す人も。

ま、言われた通り、
何もしなければ、一見解決はするけれど、
どうなんでしょね。

街のあちこちに禁止事項があったり、
あんな言われ方したら、子供遊べないよね。
自分でも、もうあの斜面いきたくなくるもんな。。。
そもそも、この禁止事項の多さは、
何に由来しているのか、
面倒でもひとつひとつどういうものか考えて
紐解いていくしかないかな。

石垣島ではOKとか、
富山の自然豊かなところならOKとかでなく、
本当にワクワクする場、というか
人側の都合の良いルールが及ばない場で、
自分の細胞なりに震えて、考えて
楽しいことを見つけ出す実体験、
海や水辺に限らず、山でも里でもご近所で、
子供達が自分達だけで遊びに行けるところで、
どこでも取り戻したいなと、つくづく。

ま、難しいことはさておき、
自分の住む街で、
自分の食べる分の季節の幸、
魚くらい獲って(我が街の海は、釣りはOK,銛は禁止)
子供達や近所の仲間達と食べて、飲んだりしながら、
「おぉーうまーーーーい」
と、愛を叫びたいです、ほんと。


春休み満喫中!

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子どもたちの春休み、まるまる10日間旦那さまのポートランド出張が重なり、「連れてけー!」と駄々をこねるも叶わず、シングル三児の母を満喫中。

やんちゃ気味の1歳児から、おませ気味の8歳女子まで三人いると、興味関心も三者三様。私一人じゃあまり遠くにも連れていけないけど、馬に乗り、カヌーに乗り、連日(本当に、今日まで1週間毎晩!)小さなお客さまたちのお泊まりで、子どもたちはすごく楽しそう。母さん、この春休みは何人分の食事を作ったかしら! 


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以下、ドタバタのなか、母の備忘録。

春になり、ウェットスーツを新調して、海通いに気合いが入っている桃が嬉しい。冬の間ほとんど練習していなかったピアノも、花が咲き出した頃からまた一心不乱に弾いている。ポップな曲ばかり選んで教わっていたのが一転、クラシックをやりたい、と先生に教えをこうように。あんなに楽しげなトルコ行進曲ってあるんだな、というトーンで弾いてくれる。

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本の虫も健在で、桃が生まれた頃、大きくなったら読むかなと用意した「モモ」「果てしない物語」を見つけだして夢中で読みふけり、ファンタジーの世界にハマる。ミヒャエル・エンデの三冊目は、いつの間にか自分で自転車で行き来できるようになった図書館から借りてきて、「桃も、子どもが、世界を平和にするようなお話、書いてみたいな」。

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機が熟し、心穏やかで、十分に時間があれば、子どもは自ら動く。勉強も習いごともなんでも、親は見守るだけでいいんだなと改めて、長女に教えてもらっている。春休みの毎日を楽しみつつ、初めてのクラス替えには少しソワソワしている桃。大親友とはきっと別のクラスにされるはず、と腹をくくっているけれど、またたくさん、素敵な友達できるといいね。


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さて、小学校入学まで秒読みの杏。自分もお友達もお泊まりするのが怖くなくなり、近所の友達宅には自分の自転車で行くのも解禁。パジャマや歯ブラシ、翌日の着替えにおやつまで、さっさと自分でパッキングして出かけていく。友達と連日行き来する春休みを大満喫している様子がもう、母には眩しくてしかたがない。お泊まり翌朝は、朝6時から庭で木登りする体力、母さんついていけないよ~。


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桃を見ていてずっと憧れだったトビウオクラブも、お下がりのウェットスーツも嬉しくて、まだ春休みなのに「ウチもやる!」と前のめり。これまた、水着にタオル、濡れものを入れるビニールに、シャワー用の100円玉まで、言われなくてもさっさと自分で荷造りする。今日も昨日も小学生の後ろにちゃっかり乗せてもらい、六人乗りカヌーデビュー。そうかと思えば幼稚園に里心もあり、二週間ぶりに遊びに行ったら基地での団子作りに没頭。(これは桃も。笑) 

何にでも全力投球できるいい性格、小学校生活がはじまっても変わらないといいなー。


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そして、末っ子の玄はといえば。一年間お世話になった保育園の進級が、なんとわかっている様子!はじめてかぶるようになる揃いの帽子が嬉しくて、かぶった頭を指差しては「えんの(玄の)。」と皆に見せて歩く。「しぇんしぇい(先生)」が大好きで、お姉さんたちの春休み中「今日は保育園いく?みんなと家にいる?」と聞くと拳をあげて「こー!(行こー)」。「そっか、行きたいか。じゃ、保育園行こっか」と言うと「やったー!しぇんしぇい!」。今日からの新クラス、ちゅうりっぷ組にも意気揚々と入り、母に元気にハイタッチでまったく躊躇せずのバイバイ。ありがたいことです。


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周りのお友達に来ているような、電車や働く車ブームはまだそんなに燃え上がっていないようだけど、動くの大好き、イタズラ大好き。お姉さんたちと庭にいても少しすると必ず響く声。

「ママー。玄がバケツの水かぶってびしょ濡れになったー」
「ママー。玄も、どうしても木に登りたいって怒って泣いてるー」
「ママー。玄がコンポストのところ掘り返して生ゴミくさいー」
「ママー。玄がスケボーに乗って、転んだー」


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私も、三人目にしてかなり深く「子どもはほっとく間に育つ」を認識しているので、大怪我しない範囲で好きにさせようと、愛ある放任を貫いている。男の子のやってることなんて、近くでずっと見てたら間違いなく「あぶないっ」「それはダメ」と、何かに取り組む先から取り上げてばかりになっちゃう。だから、遠くから見てるだけで済む環境って大事だなと思うと、森や畑や海が、実は家の中や人工的な公園よりずーっと、子どもフレンドリーな作りであることに気づく。

でこぼこな場所ではすぐ転ぶし、小さな怪我もしやすいし、泥んこにも砂まみれにもなるけど、子どもが子どもでいられる。ダメって言わなくていい環境は、子どもばかりか、実は大人にも優しい。土と海に育てられているなあ、うちの子どもたちも、私も。


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最近は、日々の記録がInstagramで事足りちゃって、日記やアルバム作りが滞る... 今がいちばん眩しいときなのに。

今日、子どもたちとカヌーで沖に出て、「こんぶの森だー!」なんて、キラキラの春の海をのぞいて改めて思いました。やっぱり、ちゃんとアルバム作ろう。笑

保育園の数より、安心して生きていく基盤を

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スカッとする記事の紹介。

こういう、大事な根っこからの問題提起を増やさなくちゃいけない。質をさげた保育園を増やし「働くお母さんの気持ちを受け止める」?  冗談じゃないです、本当に。突っ込みどころ満載すぎるから。

保育園増やせば解決か 
「子育ては母」日本、「夫婦で育児」ノルウェー比較


私も最初は「保育園落ちた」が理由で、仕事を減らさざるを得なくなった母だった。でも、おかげさまで見えたこともたくさんあった。

保育園も幼稚園も、フルタイムワーママも、フリーランスな働きかたも、家族のタイミングに合わせていろいろやってみて思うこと。いつでもどんなときも、まず大事なのは子どもの幸せ。そして、子どもの幸せが守られるには、親が安心して社会で生きていく基盤がないといけない。

いまこの国では「安心して社会で生きていく基盤」そのものが揺らいでいるのであって、保育園の数が足りないのは、実は二次的な問題だと思う。

もうね、社会不安の根が深すぎて「うちの子は保育園受かった」「うちの子は安心できる環境であたたかに育てているから大丈夫」「うちの子はいい学校に入れたい」じゃ済まない時代に入ってるから。

行政や企業の動きが遅いなら、自分も動くしかない。「私の子ども」から「私たちの子どもたち」に気持ちと行動を変えたら、未来はきっと明るいよ。まずは自分から困っている友達に手を差し伸べて、だから自分も助けてもらえるというあたりまえの「お互いさま」を取り戻す。 


フェアトレード界のパイオニア藤岡 亜美ちゃん(スローウォーターカフェ) が「そんなに枠がないなら、みんな入れちゃって、週に3回とか4回ずつ、保育園通える日をシェアできたらいいのに」と言ってたのにもハッとした。そしたら、必然的に働きかたも変わるよね。

「エクアドルでは誰の子を呼ぶのにも mi hijo!(わたしの子)って呼びかけるし、ほんと、村一つで囲んで育てるんだよ。女性組合の会議では男がまとめて子守りしたり、奥さんが出張から帰ってくると、夫が空港で泣いちゃたりする国なわけ。
日本は、イクメンとかいってる時点でスカっとしないよね。そして、社会がママを見くびってるところがあるとおもう。せっかく愛ちゃんもいってるし、部活の先輩で、文科省のスーパーウーマンがいるから、本気で3、4日登園シェアを政策にしてもらえないかみんなで相談したらどうかと思ったけど、幼稚園は文科省で、保育園は厚生省なんだね...」by 亜美ちゃん。


「そんな子どもみたいなこと言って、無理だよ」って思う?いやいや、今のままの社会のほうが、無理だから。

幸せと楽しさを追求する、まさに子どもみたいな思想と行動の先に、突破口がある。Mi hijoのマインド、最高だな。 日本語でいい言葉ないかな。近所の子たち相手に使いはじめちゃおうかな。


今は無理した時代にためていた社会の膿が次々と出てくるときだから、政治の動きは全部後手後手。保育園も子どもの貧困も温暖化も全部「お、なんか世論的にも問題みたいだからヤバいぞ、なんとかしなくちゃ」という遅すぎるスピード感の政治。行政にばかり任せてないで、まずは自分の町にでいいから、ものすごく小さくてもいいから、動いて実例を作っちゃえばいいんじゃないかと、ここ数年思っている。

はじめるのにもあと半年かかりそうだけど、いま逗子で「私たちの子どもたち」を仕組み化するような動き、準備している。結局、問題があったときに文句を言うだけでなく、じゃあ自分で作っちゃおう、じゃあみんなではじめちゃおう、と楽しく動いて、いつのまにか行政をも巻き込むようなウネリを作ることができる主体的に動ける大人を増やしていかないと、いろんなことが間に合わないし、社会がどんどんつまらなくなるばかりなんだもん。

準備できたら、またブログでも報告します。

まずは個人でできる「私たちの子どもたち」ムーブメントから、皆さん、どうですかー?笑


というわけで、この記事は必読です!

桃、9歳になりました

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9 years...
Time just flies and your mom cries with joy - Happy birthday, my dearest Momo!!

大事な桃。お誕生日おめでとう。

今年はいつもみたいに大勢でパーティーはせず、おばあちゃんと親友とミュージカル観に行って、家族でしっとりお祝いしました。「何が食べたい?」のリクエストには「パパのアクアパッツァ!」。ママらくちんで、ただ娘の成長を愛でる、穏やかないい日でした。

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感激したのは、 西村千恵ちゃんからのサプライズ!ケーキもってくね~~、って葉山から届けてくれたスイーツのクオリティーに参りました。

桃大好物のモンブランを、ふわっふわの米粉のスポンジで。「ミヒャエル・エンデの Momo の、ちょっとスモーキーな世界観を意識してみた。ラングドシャにビーツで可憐なピンクを添えて」って... て、天才!

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親友からのカードには、手作りの、四つ葉のクローバーの押し花しおり。おばあちゃんからは、プロ級クラフト技のビーズのチョーカーをいただいて。妹の杏は、一か月前から、いちばん大事なアイカツカードを桃のために二枚セレクト。笑 みんなに愛してもらって、本当に幸せだね。

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それにしても、9年。あっという間です。

生まれたときはただただ可愛い赤ちゃんだった桃さん、現在、大河ドラマの真田丸にどハマりしてて、真田幸村はもちろん、同時代の戦国武将の歴史漫画を熟読中。アウトリガーカヌーの選手でもあり、シンガーソングライターにもなるという夢も健在。

千葉で7日間続いたパーマカルチャー合宿中は、弟の玄ばかりか他の赤ちゃんからもモテモテで抱っこを迫られ、「子ども」側でなく「シッター」のひとりにカウントされる活躍ぶり。ママと畑を耕してもパパと車のタイヤを替えても役に立ち、私が道を間違えたら必ず教えてくれるという... ありがたや。ありがたや。

ローソクを消して「どんな一年にしたい?」と聞くと、

「どうって... 普通がいちばんでしょ」

はい、そのとおり。笑
もう、パパとママにできることなんてありません。眩しいあなたが進む道を、横から応援してるからね。

桃、9歳、おめでとう!!



映画 Edible City 上映会をします!

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We will be showing a 55 minute documentary "Edible City" http://www.ediblecitythemovie.com/ in Zushi on May 27 & 28. Please enjoy a talk by its translator Eri Suzuki from Berkeley and a delicious catering (from garden!) by Chie Nishimura to follow!! Contact me in interested!!

パーマカルチャー母ちゃん企画第2弾。

5月27日&28日、とびっきり美味しい葉山の無農薬畑からのケータリングと、バークレー在住の映画翻訳者 Eri Suzukiさんのトークと共に、映画「エディブル・シティー~都市を耕す」を観にきませんか?「畑をやりたい」「町をもっと楽しくしよう」な仲間がほしいです。みんなで語りましょう♩ 

以下、詳細!


【都市を耕す エディブル・シティー 上映会】

「空き地で、食べ物を作れるんじゃない?」
アメリカ西海岸のベイエリアで、経済格差が広がる中、安全で新鮮な食べ物を手に入れることが困難になってきた都市部に住む一部の人たちが、ほんの思いつきで始めたこと。それが共感を呼び、世界に大きなうねりを生んでいます。

「食が重要視されないなら 市民がその重要性を訴えるだけ」
「(社会の中で)問題は山積みだけど 食なら人々の力で変えられる」
  (映画 「都市を耕す エディブル・シティー」より)

一人一人の小さな活動も、束になればコミュニティを動かす力となり、社会に変化をもたらす。「都市を耕す エディブル・シティー」は、そんな卓越した草の根運動のプロセスを実感できるドキュメンタリーフィルムです。

日本でも、子どもの貧困、孤食などが少しずつ社会問題として滲み出ています。アメリカで広がりを見せている都市農園、コミュニティーガーデン、エディブル・エデュケーション(栽培から食卓まで全体をいのちの教育として位置づける食育)は、都会生活に食と農のつながりを取り戻す可能性を感じさせてくれます。

本上映会には、そんな食のムーブメントの本拠地、バークレーで生活し、町の変化を直に見て、肌で感じ、本作の字幕翻訳も務めた鈴木栄里さんを特別ゲストにお呼びしました。ここでしか聞けない西海岸の最新事情ミニトーク付きの上映会、ぜひ足をお運びください。

そして、逗子市立久木小学校では、この春から、まさに地域に解放された 「つながる畑」 づくりが始まります(*市の児童青少年課と放課後ふれあいスクールの共同事業として)。学校を舞台に、土と人のつながり、人と人のつながりを取り戻すことで生み出すことができるものは?上映後に行う地域住民のダイアローグにも、ぜひご参加ください。

※逗子市では、以下3度の上映を行います。各回、先着30人。ご友人ご家族お誘い合わせの上、ご都合のいい時間帯にご参加ください。

(1)27日(金)10時~、シネマアミーゴにて
(2)28日(土)14時~、久木会館にて
(3)28日(土)17時~、久木会館にて

以下、各上映会の詳細です。
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<平日上映会@シネマアミーゴ> 
(1)ワンドリンクつき1500円+@(+@については、後述)
◎日程: 5月27日(金)10時~
◎場所: シネマアミーゴ
◎時間: 
第1部 10時~12時半
第2部 12時半~14時
※第2部までご参加の方は、お弁当のご予約をお願いします(別途1000円)

◎内容:
(第1部)
10時00分~ Edible City 上映
11時00分~ 翻訳者・鈴木栄里さんによるミニトーク
(映画解説と、アメリカ西海岸の農&食育事情最先端を紹介)
11時30分~ 参加者ダイアローグ
(第2部)
12時30分~ 鈴木栄里さんトーク、参加者ダイアローグ、Q&A
(ベイエリアの社会運動背景、なぜEdible CItyが可能になったのか。日本でもすぐに実践可能、参加可能な活動の紹介)

◎シネマアミーゴ上映会へのご予約
お名前、人数、連絡先、お弁当予約(第2部参加希望)の有無をinfo@cinema-amigo.com までお願いします。 *先着30名

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<休日上映会@久木会館>
◎日程: 
 5月28日(土)
◎場所: 
 久木会館(逗子市久木2-1-1、逗子市立久木小学校の隣。逗子駅西口より徒歩10分。駐車場はありません。)
◎時間: 
14時~と16時半~の2回、同じ映画を上映をいたします。どちらの会も、映画の解説を翻訳者の鈴木栄里さんにしていただき、懇親会へと続きます。

◎内容:
(2)トーク、ダイアローグ、スイーツ&お茶つき懇談会 1800円+@
14時00分~ Edible City 上映
15時00分~ 翻訳者・鈴木栄里さんによるミニトーク
(映画解説と、アメリカ西海岸の農&食育事情最先端を紹介)
15時20分~ 参加者ダイアローグ(葉山の畑で収穫した無農薬野菜を使ったスイーツとお茶)
(3)トーク、ダイアローグ、おつまみつき懇親会 2000円+@
17時00分~ Edible City 上映
18時00分~ 翻訳者・鈴木栄里さんによるミニトーク
(映画解説と、アメリカ西海岸の農&食育事情最先端を紹介)
18時20分~ 参加者ダイアローグ(春の畑の恵みいっぱいの無農薬野菜のタパス(軽いおつまみ)、また、ワンコインにて飲み物もご用意いたします!)

◎久木会館上映会へのご予約
お名前、人数、連絡先、第1部(14時~)第2部(17時~)のどちらにご参加希望か、pearmaculture.mothers@gmail.com までお願いします。 *各回先着30名


<映画について>
2014年/米国/56分
英語・日本語字幕
原題:Edible City
監督:アンドリュー・ハッセ
制作:イーストベイピクチャーズ
公式サイト:http://www.ediblecitythemovie.com/
日本語字幕版予告編:https://www.youtube.com/watch?v=LAatVLz_mac
日本語版配給:https://m.facebook.com/EdibleMedia/


<ゲスト・鈴木栄里さんについて>
もと「鯨類の音響、行動研究者」、もと「生物講師+異才児のためのサマーキャンプの先生」。サティシュ・クマールの言葉「Soil, Soul, Society~土と心と社会」と出会い衝撃を受け、それらを軸とした社会の実現を目指し活動を始める。京都で社会起業家支援団体Impact Hub Kyotoの立ち上げに関わった後、現在は米国はカリフォルニア州バークレーを拠点に活動。ミツバチが花から花へ飛びながら花粉を集めて振りまくように、新しい社会モデルやアイデア、それを実践しているコミュニティーを発掘し、インスピレーションの花粉を運ぶことで、これまでになかった新しい種を生んでくことをミッションとして活動中。Edible Schoolyard Project & Japan リエゾン, Edible Media 代表, Tokyo Urban Permacultureアドバイザースタッフ


<参加費について>
(1)シネマアミーゴ27日(金)10時 
トーク&ダイアローグ&ワンドリンク 1500円+@
(2)久木会館28日(土)14時 
トーク&ダイアローグ&お茶つき懇談会14時~ 1800円+@
(3)久木会館28日(土)17時 
トーク&ダイアローグ&おつまみつき懇親会16時半~ 2000円+@

※今回、上記の参加費(1800円、2000円)は、映画上映権、会場費と食材費、事務経費に使わせていただきます。鈴木栄里さんへの謝礼は、以下の枠組みにて「Pay forward(恩送り)の実験」とさせていただきます。以下、鈴木さんより。

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参加費(上映料+会場費)+α
α= エディブルシティ「ビジョン共有ファンド」への協力
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上映会参加者の皆様へ
私はこの映画が、自分たちの食べ物の素性を振り返ったり、食との関係について対話を始めるきっかけになって欲しいと願っています。今後いろいろな地域で Edible City コミュニティーを広めていく方法として、上映会を体験した皆様に、次の上映機会創出のための「ビジョン共有ファンド」への支援をお願いしています。一人一人ができる形で、宿泊や食事、交通費のサポート、自主上映会の開催、支援金などをギフトしてください。ミツバチがハチミツを集めて動くように、皆様からの愛のハチミツが次のコミュニティに映画を届ける力になります。

【この実験に関してのより詳しい思いはコチラから】
https://www.deliciousjourneyforlife.com/…/an-invitation-fo…/



<主催者「パーマカルチャーかあちゃん」について>

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「私の子ども」から「私たちの子どもたち」へ
消費による豊さではなく、私たちが生活することで社会も自然も子どもの育ちも豊かになる。そんな、すべての命のポテンシャルを最大限に生かした、パーマカルチャー的(*)暮らしを実践しはじめた母3人のチーム。自分ひとりで完結する世界にさようならをして、「私たちの子どもたち」という意識で社会を作ろう、と活動中。そうしてできる多様なつながりは、楽しくて、嬉しくて、幸せものだと信じて、今日も泥んこのズボンを洗っている。

*パーマカルチャー: 自然の生態系から学んだことを暮らしの中にどう生かすか、という考えかた

◎松園亜矢 (湘南おむつなし育児の会&さらしおんぶの会)http://ameblo.jp/shonanomtonb/
◎西村千恵 (Farm Canning Project) http://www.farmcanning.com/
◎小野寺愛 (ピースボート / 地域活動家) http://greenz.jp/2015/01/17/aionodera_zushi/

パーマカルチャーデザインコース、前半終了!

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パーマカルチャーデザインコース参加後の第一報。
日本語は下に。

Children learn by their sense of wonder. They discover, play, wonder, and learn with their hands & feet, heart, mind, and soul. What they absorb from textbooks and parents’ words are only 1/100 (or even less) of what they learn by themselves.

And I have always been asking myself - Is it possible to keep the sense of wonder as an adult, and share it with your precious one? Can we apply the discovery and inspiration to our everyday life?

What I learned from Permaculture Design Course was not just about the design of soil, water, and life and the interrelationship, but also how to gain back the state of mind as a child - which is definitely a key to living a happy life and building a better world.

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子どもはいつも、心と身体と脳の全部で、発見して、遊んで、感動して、学んでいる。大人から教わった言葉や、教科書に載っている内容からの学びなんて、自分で発見した「わあっ」からはじまる学びの1/100にも過ぎないかもしれない。

大人になっても、そんな子どもの気持ちになれる機会を持つことができるか。それを心から共有できる誰かがそばにいるか。そして、得た感動と学びを、日々誠実に、自分の生きかたに反映させることができるか。もしかしたら、そういうことが人の幸せの尺度なのかなと思う今日この頃です。

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そんな中、連休は南千葉にて7日間、念願だったパーマカルチャーデザインコースに参加してきました!

*Permacultureとは
「permanent=永続可能な」と「agriculture=農業」と「culture=文化」をあわせた造語。太陽と、水と、土と、微生物と、菌と、植物と、動物と、あらゆる命のサイクルを、人間が関わることでより豊かにするデザインを体系化したもの。

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パーマカルチャーを学んだ1週間は、初めて母になったときのような、いやむしろ、子ども時代に戻ったかのような感動的・体験的な学びの連続。正直、まだ気持ちを言葉にすることができていません。ただ、ものすごくあたたかい変化が、自分の中に生まれたのを感じています。

先生は、PhilとKyleとソーヤー海くん。共に学んだのは、「パーマカルチャーかあちゃん」仲間 西村千恵 ちゃん Aya Matsuzono ちゃんを含む、全国から集まった23人。かあちゃん3人、子ども9人の合宿は相当カオスな珍道中だったけど、旦那さまや周りの仲間たちに支えられて、なんとか前半戦、楽しく終了~!


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学んだことは、、、

・苗作り、株分け、種取り
・植物のギルドとコンパニオンプランツ
・鶏トラクター
・雨水タンク
・バイオジオフィルター
・自然建築
・籾殻断熱
・太陽熱温水器
・パッシブソーラー
・土壌検査と測量
・コンポスト作り
・生物のもつパターンとバイオミミクリー
・エッジ効果
・ミクロ気候
・防風林
・アースワークス
・Aフレームと等高線
・フォレストガーデン
・アースオーブンと美味しいピザの焼きかた

などなどなど。書ききれません。

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生命が生かしあう里山の関係性デザインを、科学的、物理的に体系化したものがパーマカルチャー。その「仕組み」を学びにいきたかったはずの私は、学ぶうちに、仕組みよりむしろ、ひとつの命としての自分の「在りかた」を得たような、その入口にようやく立てたような気がしています。ああ、本当に参加してよかった。

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命を育むとは、関係性を生かしあうとは、どういうことか。

言葉にならない感動を、これから少しずつ紡ぎだして 「パーマカルチャー母ちゃん」ページ(https://www.facebook.com/permaculture.mothers/)にて発信します。

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ついき:
最高な学びの場で、今年も、コース発表後数日間で満席になっていました。来年度コースが発表されたら即日申し込むことをオススメします!
(*ご参考に、今年度の日程、内容、金額など詳細はこちら→ https://m.facebook.com/events/1726293604249698/

海遍路シンポジウムへのご招待

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今日は放課後、子ども3人と一緒に海で過ごした。まだ水が冷たい海ではしゃぎ、波と遊ぶ子どもたち。いつもの ‪#‎黒門トビウオクラブ‬ の風景。どこを切り取っても絵になる、完璧な時間。なんでもない日常なのだけど、ふと泣きそうになった。

だって、子どもはすごい。自然に全力でぶつかっていき、自然から全力で受け取ることができるから。それなのに、私たちが作り上げたいまの都市生活には、その素晴らしい才能を花開かせる場が、自然からの恵みを受け取る場が、圧倒的に足りていない。

郊外だけど一応、人口5万人が暮らす「都市」であるこの町に、海があって山があることは、奇跡なのかもしれない。ふつうの暮らしの中で、放課後の時間に自然との全身全霊での交流ができること、本当にありがたい。家庭と学校のほかに、海というホームと仲間を持っている彼らが得ているものは、計り知れない。そんな彼らがつくる20年後の社会はきっと、楽しさと優しさに満ちるのだろうと思う。

足下の自然と向き合うことで、自分が何に生かされているかの実感を得る。食べ物はもともとお金で買うものではなくて、海や大地からいただく命だということを思い出す。ちょっと面倒で時間がかかっても、消費者としてだけでなく、主体者として生きる楽しさを知る。すると少しずつ、自分の周りに分かち合いの生態系ができていく・・・

質素だけど、確実な幸せ。

それを広めていけたらいいなと、いま、足下の自然や地域と向き合うことを真ん中に、遊び、学び、暮らしをつくる一般社団法人を設立準備中。大尊敬&大好きな仲間 永井巧さん、内野加奈子ちゃん、八幡暁さんと一緒に、少しずつ、少しずつ、動いている。

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で、じゃーん。
その皮切りとも言える企画を、今週の日曜日に予定しています。(前置きが長くてスミマセン・・・)

仲間のひとり八幡さんは、カヤックひとつ、身一つで世界中の漁村を訪ね歩く旅を続けています。オーストラリアからインドネシアを経て日本まで、伴走船もつけずに8000kmを単独航海した彼は、いまも、日本の漁村をめぐる旅「海遍路」を続けています。

彼らのカヤックが相模湾を横断して逗子に到着するのを記念して、今週日曜日、以下2つのイベントを開催します。


5月22日(日)
朝9時~ 「じゃぶじゃぶ@田越川」
14時~ 「海遍路シンポジウム@逗子開成高校」


お子さんと一緒に楽しみたい方は、朝9時に渚橋下の浜に集合!海から班は、大型カヌー、巨大サップ、カヤックに乗り込み、川を遡上し、途中から道路にあがり、水源へ。詳しくは、イベントページで。
https://www.facebook.com/events/259216824466852/

「山から海へと流れを水を知る。そんな遊びに理由は要りませんが、水道などのインフラが自然災害などで止まった場合、自分達で水を確保できるようになったり、身近な自然の中に、途方もない懐深さを感じられたりするから不思議です」by 八幡さん


そして、自然と人の関わりを掘り下げたい人、心震える話を聞いて、仲間を増やしたい人は、14時に逗子開成高校の徳間記念ホールへ。森里川海のある町で存分に遊びながら未来を見据えているツワモノな大人たちが、本音で語る場です。詳しくは、イベントページで。
https://www.facebook.com/events/1040667495968853/

「なんとなくいい話聞いたなぁ・・・ではなく、ここに座っている場合ではない!そんな思いがこみ上げてくるようなシンポジウムになると思います」by 八幡さん

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一般社団法人設立の発表や、これからはじまる等身大だけど壮大なストーリーの公開にはまだ少し時間がかかりそうですが、なんとなく、22日のこの2つのイベントから、すべてがはじまるように感じています。

海、自然、子ども、生きる力、分かち合い、新しい社会。

このあたりのキーワードにピンと来る方、ぜひ、ぜひ、22日(日)に逗子に遊びにきてください。一緒に楽しい時間、つくっていきましょう!

アンドリが、アイスランド大統領選に!

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Andri Snær to run for President of Iceland!! I am a big fan of Andri and his homeland, Iceland after traveling on Peace Boat with him... Go, Andri, go!!


Andri Snær to run for President of Iceland (Iceland Monitor, May 19 2016)
http://icelandmonitor.mbl.is/news/politics_and_society/2016/04/10/andri_snaer_to_run_for_president_of_iceland/


人口31万人。
男性の平均寿命は世界1位。
GDPは世界トップクラス。
そして、電力の100%が自然エネルギーという環境先進国。

そんな国、アイスランドの大統領選に、アンドリ・スナイル・マグナソンが出るって!深夜に、一気に目が覚める大ニュース。

アンドリは、世界中でさまざまな文学賞を受賞している作家であり、環境活動家。家族と自然を猛烈に大切にしている愛ある人で、アイスランドのスーパースター、ビョークとも親しい。ピースボートでアイスランドを訪れるたびにアンドリに乗船してもらっていたから、私も同僚もみーんな、彼の大ファンです。

アンドリは、これまでに世界で出会った魅力的な大人の中でも、心から尊敬する大好きな人ベスト10に入る。好きすぎて、アンドリについては2本もブログに記事を書いた。彼の書いた本や、知的でユーモアに富む主張について、ぜひぜひ以下を読んでください。


●アンドリ・スナイル・マグナソンという大人①
http://ameblo.jp/sunday0106/entry-10357584585.html#main

●アンドリ・スナイル・マグナソンという大人②
http://ameblo.jp/sunday0106/entry-10369006181.html#main


国の電力の80%近くを地熱でまかなっているアイスランドでは、(あと20%は水力や水素だから、合計すると「100%自然エネルギー」を達成)国民は伝統的に、生パンを地中の箱に入れてパンを焼いたり、裏庭を掘って蒸気湯沸し器を設置してきた。

地熱ポカポカの天然の床暖房効果をビニルハウスに閉じ込めて、温室栽培をしているおかげで、北緯66度の極寒の地でも、野菜や果物がよく育つ。レイキャビクのスーパーでは、「アイスランド産」のトマトやバナナ(!)が売っている。

地熱を利用して医療やスパを作り、地域おこしをしている場所もある。世界最大の露天風呂「ブルーラグーン」は、世界中から観光客を集めている。

アイスランドは、そんな不思議で、魅力たっぷりの国です。

はー、「ドリームランド」と「青い惑星の国」、読み直そう。
はー、アンドリが大統領になったら、アイスランド、絶対にまた行こう。
アンドリ、熱烈応援。

それにしても、こんなに素敵な人が大統領選に出る国・・・。羨ましすぎる。


パーマカルチャー母ちゃん、はじめます

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パーマカルチャーデザインコースには、母3人、子ども9人(!)で行ってきました。

子連れで行くことが前提になどまったくなっていないコースだったけれど、どうしても参加したくて講師のフィルに直談判。

「この機会に、子どもプログラムも作ったらどうかな?パーマカルチャーって、子育て真っ最中の人こそ学びたいものなんじゃないかと思うから」なんて、あることないこと言う私たちを真正面から受け止めてくれて、実験的に、母たちが学んでいる間は「子どもプログラム」を実施する運びに。

子どもたちは、田植え、ガーデンデザインのまねごと、ピザ作り、海遊びなどなど、おかげさまで充実した連休を過ごしました。

母も子も、心も身体も満たされた学びというギフトをいただき、どうも気持ち的に、いただいたままにするわけにはいかなくなりました。そこで、パーマカルチャー母仲間の西村千恵ちゃん&松園亜矢ちゃんと一緒に「パーマカルチャー母ちゃん」というチームを発足させることに。

ミッションは、横文字で難しそうなパーマカルチャーの世界感を、母ちゃん目線の等身大の言葉やイベントで発信していくこと。これから少しずつですが、活動をやっていきます。


◎パーマカルチャーかあちゃんFacebookページ
https://www.facebook.com/permaculture.mothers/


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パーマカルチャーかあちゃんとは

「私の子ども」から「私たちの子どもたち」へ

消費による豊さではなく、私たちが生活することで社会も自然も子どもの育ちも豊かになる。そんな、すべての命のポテンシャルを最大限に生かした、パーマカルチャー的(*)暮らしを実践しはじめた母3人のチーム。自分ひとりで完結する世界にさようならをして、「私たちの子どもたち」という意識で社会を作ろう、と活動中。そうしてできる多様なつながりは、楽しくて、嬉しくて、幸せものだと信じて、今日も泥んこのズボンを洗っている。

(*パーマカルチャーとは、自然の生態系から学んだことを暮らしの中にどう生かすか、という考えかたです)

◎小野寺愛 (ピースボート モンテッソーリ子どもの家 / 地域活動家) http://greenz.jp/2015/01/17/aionodera_zushi/

◎西村千恵 (Farm Canning Project) http://www.farmcanning.com/

◎松園亜矢 (湘南おむつなし育児の会&さらしおんぶの会)
http://ameblo.jp/shonanomtonb/

Incredible Edible - この町はおいしい!

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10年前、ピースボートで訪れた米国カリフォルニアのベイエリアで感じたこと。

それは、「楽しい!」と「美味しい!」は人を変えるということ。

もともと教育に関心があった私は、米国オーガニックの母、アリス・ウォーターズがはじめたMartin Luther King Jr Highschoolでのエディブルスクールヤード(「食べられる校庭」)プログラムを見学して以来、公立学校に畑をつくることに憧れ続けてきました。

国語・算数・理科・社会・それに「菜園」。日本でも、すべての学校に、栽培から食卓までのいのちのつながりを学ぶ菜園教育があったら、どんなに素敵だろう、と。


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めぐりめぐって10年。
神奈川県逗子市で子育てをはじめたら、地域の仲間に恵まれ、なんと自分の子どもたちが通う学校で畑をはじめられることになっちゃった。

逗子市の児童青少年課と、ふれあいスクール、そして放課後NPOアフタースクールのコラボレーションで実現した、放課後畑活動。先日、準備会として、地元の材木屋キリガヤさんに端材をご提供いただき、子どもたちとレイズドベッド(上げ花壇)を制作しました。


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(小学校活動なので、子どもの笑顔の写真を掲載できなくて残念!)

次回はいよいよ、全校生徒にお手紙も配布して、地元の造園屋・逗子ガーデンさんのご協力で、土作り&苗植え。夏休みに入ったら、三浦竹友の会のおじさまたちにご協力いただき、子どもたちと一緒に裏山から竹を切り出してきて、流し素麺&流し夏野菜(もちろん畑の収穫物で!)を実施予定です。

学校から使用許可をいただけたのは、北東向きの日当り悪~い場所だし、きっとこれから数えきれないくらいたくさんの課題にぶつかるのだろうと思います。でも、第1回目の活動を終えた今、嬉しさが先走ってまだフワフワしています。

3人も子どもがいる私は、この学校に12年お世話になる。だから、1年で結果がでなくても大丈夫。子どもたちと一緒に実験的に、ゆっくり着実に少しずつ、畑を育てていけたらいい。ああ、嬉しい。ふわふわ、そわそわ。




今日は、そんな自分が地に足つくために、公立学校で畑をはじめる意味、そしてできれば学校をも飛び出して、町全体で食べ物をつくる意味を書こうと思っていたら…


同じ小学校のパパ友、おなじみ八幡暁さん(海洋冒険家)が、全ー部、言いたいことを書いてくれていました。相変わらず、飾らない等身大の言葉が沁みます。

以下、彼の言葉をそのまま共有しますので、ぜひ読んでください。





自然豊かな田舎でなく、街の中でも、
楽しく食べ物を自給したい。

暮らしの足下で食物を得るというのは、
今まで多くの漁村で見てきた村の様子でもありました。

日本の端っこの美しい島から、
2年前に都市生活エリアに戻って、
土のこともわからず、
庭木を引き抜いては、
ちょっとした食べ物を植え、

自宅半径2キロにある食べられる草や
果実を確認し、

ニワトリのことも知らぬまま、
卵と肉狙いで
まずは飼ってみたりしてました。

やれば出来るもので、
海の怖さを知らぬまま、
海に出る者レベルですが
陸でも楽しくウロウロしています。

そんな難しく考えず、
街中、食べ物になったら
災害時も役に立つし、
何せ子供も大人も収穫できて楽しいし、
いいことづくめだね。

なんて思っていたら、
そんなことは既に多くの方々が考え、
日本、海外でも実践していました。
知らなかったけど、これは嬉しいこと。

一緒にやらせてください、
教えてください、
新しく働きかけましょう、
その心構えだけあれば、OKなんだという喜び。

学校に畑を作りましょう。
地域で使われていない荒れ地や公園に、
住民が手を加えて作物や花や果樹を植える。

古い井戸を復活させたり、
新たに井戸を掘る。
家に雨水貯水タンクを置いおく。

ボロでも良いから移動式の寺子屋のようなものをこさえて、
人が集まれるような場を日頃から作ってしまおう。

そんなこんなで、いつしか自分の街が、
自然災害時に72時間、
他所からの補給なしで、
水と食料が確保されているんじゃないかな。

ただ物が確保されている、ではなく、
そんな住民が住む地域には、
暮らしている周りの人達の顔や振る舞いなどの理解も深まり、
互いに快くフォロー出来るようになっている筈。

少なくとも買占めやら、
些細なストレスは軽減されるでしょう。

繋がりや絆、という言葉をやたらと目にしますが
もしもの時に、急に繋がるものでなく、
一緒に土を弄ったり、
海で泳いだり、
道草を食べたり、
水を汲んだりする日常、

そんな時間と場所を楽しく共有することを経てはじめて、
もしもの時も平穏でいられるのかなと思ったりしてます。

そんなこたぁ、俺の町ではずっと昔から今でもそうだよ、
というところも日本には多いと思います。

そうしたところからも知恵を頂きながら、
都市部からも何か知恵の共有があり、
人や物も交流があったら、
本当に避難が必要なときにも助け合いにもなったり?

イノベーションだ!
アップルやグーグルみたいな会社を作るぞ!
画期的なビジネスモデルを生み出そう!
そんなアナウンスも良いけど、

この時代、かつてより人が生き物としてやってきたことを
もう一度、足下から日常に取り戻してみることにこそ、
「今」の積み重ねの先に
必要とされることに思えてならないのは、
わたしが41歳にもなるジジィだからかもしれませんが。。。

いろんなことが周りで動き始めてワクワクしますね。
同時多発的に、横にも繋がって、
もっともっと面白くなっていったらいいなぁ。

ということで、本日も子供達と海で遊んできまっす。
子供はいつの時代も、自然そのものじゃー



ついき:

*冒頭のお野菜写真は、先月22日に行った「海遍路」シンポジウムの懇親会で地元シェフの井上園子ちゃんが用意してくれた、三浦半島の Farm to Table ディナーの一部です。このへんでは一番大きなオーガニック農園 Sho Farm さんのお野菜、美味しかったなー。

*2枚目のおにぎり写真は、先月28日に行った映画「エディブルシティー」上映会にて、パーマカルチャー母ちゃん 西村千恵ちゃんの美しすぎるケータリングの一部。これまた、葉山のオーガニック農園 森と畑のがっこう からのFarm to Table ディナー。どんな高級レストランにも負けない、最高の贅沢でした。

自主保育・海のようちえんはじまりました

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Kindergarten of the Sea is a paradise not just for our children but also for the parents. A shift from "my child" to "our children" begins here at Zushi Beach!!



海のようちえん、はじまりました!

海がある町に引っ越してきて間もない頃に友人たちとはじめた「海のようちえん」、当時は「四季の自然を楽しむ親子イベント」として開催していました。子どもたちのセンスオブワンダーを引き出すのが上手な特別ゲストたちを招いて、とびっきりの日曜日を、と。


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あれから6年、この町で時間を重ねるにつれて「海がある暮らしを子どもたちの "日常" に」と願うようになりました。イベントではなく、毎日のこととして、親子でこの町の森里川海を楽しみたいなと思うのです。

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まずは毎週1回、1歳から4歳の子どもたちとその親で集まって、海遊び。砂遊びして、波で遊んで、SUPに乗って、カヌーで沖に出て・・・。運営主体は母親たちで、放課後の海の学校「黒門とびうおクラブ」から毎回1人、海の達人コーチをお招きします。


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合い言葉は「私たちの子どもたち」。みんな自然と他の子どもにも声をかけ、見守る雰囲気も最高。子どもたちに楽しい時間を、とはじめた取り組みは、フタをあけてみれば親たちにとってもパラダイスでした。


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まぶしすぎる「海の子」たちを見ながら思うこと。


この取り組みは、きっとすぐに盛り上がりだす。

週に1度じゃ、人が入りきらなくなる。

「じゃあ●曜日は私が連絡係をするよ」と手を挙げる親が出てくる。

「じゃあ●曜日は私が」「それならみんなで順番に」
と自然と支え合いが発生する。

気づけば平日は毎日、いつ海に行っても親と子の居場所ができている。

慣れてきたら預け合いもはじまって、本当の「海のようちえん」になっていく。

小学校に入る前のきらきらした数年間が、この町の親子の心の土台をつくり、
町全体に「私たちの子どもたち」の種が広がっていく・・・


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そんな妄想も心の隅に抱きながら、来週も晴れることを願うのでした。
まあ、続けていけばいろんな問題も起るだろうけれどね。

とりあえずは、ああー、楽しかった!!
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